昭和10年代後半 掛幅半切 135×34cm
怠ることなく初めから終わりまで貫く意。 各書体を混在させた「破体」の作品。「一」は隷書。「不怠」は草書。この対立する二つの世界を「寛」が媒介する。音楽で言えば転調部である。このように異質な要素を混在させてその調和をはかるのは、敏雄の書風の一つの特徴と言ってよい。