究極にまで至りつくした 心、至誠心、まごころのこと。 丸山敏雄はやがてこれを「ふんわりとやわらかで、何のこだわりも不足もなく、澄みきった張りきった心」と 表現し「純情すなお」と名付けた。書体は篆てん書体で、筆にたっぷりと墨を含ませて、じっくりと書かれている。その線質は、練り上げた鉄の棒のようであって、強さを内に蔵して柔らかく、丸みをそなえて潤いに満ちている。